真正仏舎利を本尊とし、釈尊直税の成仏法を修行する阿含宗関東別院

阿含宗の成り立ちと関東別院

  • 2016年05月9日

阿含宗は根本仏教系の宗教法人です。釈迦(ゴータマ・ブッダ)が直説した唯一の経典「阿含経」を拠りどころとしており、宗教名はここから名付けられています。前身は創設者である桐山靖雄が1948年に立ち上げた観音慈恵会。当時はこの名前とは別に、桐山密教といわれていた時期もありました。これは密教による修行が基本的なスタンスだったたからです。阿含宗が立宗されて以降、阿含経をもとにした修行に切り替わったために、上記の名称で呼ばれることはなくなりました。

1978年の阿含宗の立宗は、日本の仏教界における革新的な出来事。鎌倉時代以降、日本の仏教界に新しい宗旨が開創されることはありませんでした。その間、じつに500年以上にも及んでいます。それではなぜ阿含宗を立宗したかといえば、先述した観音慈恵会にその秘密があります。創設者の桐山靖雄は観音慈恵会で、大乗仏教の経典「観音経」を拠りどころとしていました。しかし成仏法を探求したところ、釈迦がそれを観音経では説いていないと知ったのです。

そもそも仏教は、釈迦になるために必要な教えを指しています。つまりは成仏。釈迦が説いた修行法は、仁徳などを高めることはできるものの、基本的には成仏することはできません。そこで重要になってくるのが成仏法です。こちらは修行法と異なり、釈迦になるための方法がきちんと説かれています。桐山靖雄はこの根本的な問いに疑問を呈して、今日の阿含宗を開創するに至ったのです。ちなみに成仏のためには、「七科三十七道品」という修行をする必要があります。

そんな阿含宗の関東地方の本部道場は関東別院です。東京都港区に立地しており、外観はベージュ色の鉄筋で近代的な建物。明るい開放的な雰囲気が特徴です。関東別院では毎月1日早朝、「朔日縁起宝生護摩」をおこなっています。これは密教のひとつである護摩を焚き上げ、その様子が全国の阿含宗に中継されるという一大イベント。御法話を担当するのは開創者である桐山靖雄管長です。ただ正月の1日は開催していませんので、もし足を運ぶ場合は気をつけてください。

最後にもうひとつ、毎月8日には「愛染明王祭」を開催しています。護摩法要を間近にみることができる貴重な機会です。朔日縁起宝生護摩と同様に、法要後には御法話もおこなっています。ただこちらは僧侶の御法話であり、桐山靖雄の御法話ではありません。それでも大変な人気を集めており、関東別院のイベントのなかでも毎度数多くの人が集まります。